渋谷全体がメディアに!
新しい活用法を相談

COLUMN

2021.07.15

キッチンカーやイベントスペースを備える歩行者デッキ。「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ」がオープン!

#渋谷#イベント#ロケーション#ニュース

2021年7月15日(木)に、渋谷ヒカリエの北側、東京メトロ銀座線線路の上部に位置する歩行者デッキ「渋谷ヒカリエ ヒカリエデッキ」(以下、ヒカリエデッキ)がオープンしました。
歩行者デッキとしてだけではなく、イベントスペースや憩いの空間として活用されるという、ヒカリエデッキ。
今回は、新たにオープンしたこのヒカリエデッキについて、東急株式会社 ビル運用事業部 事業推進グループの浜本さん、髙橋さんにお話を伺いました。


浜本 理恵
東急株式会社 ビル運用事業部 事業推進グループ所属。
2010年東急株式会社入社。ICT事業、ケーブルテレビ事業、電力・ガスの小売事業の立ち上げに携わった後、2018年より渋谷再開発の情報発信、PR業務を担当。2020年より渋谷ヒカリエの文化用途施設を担当。

髙橋 和也
東急株式会社 ビル運用事業部 事業推進グループ所属。
総合ディベロッパーにて再開発ビルの商業ゾーン開発やショッピングセンターの運営管理に携わった後、2019年に東急株式会社入社。Creative Space 8/やヒカリエデッキの開業準備を担当。


|ヒカリエデッキとはどんな場所なのでしょう?

―ヒカリエデッキの概要について教えてください。

髙橋 和也さん(以下、敬称略) ヒカリエデッキは、渋谷ヒカリエの3階および4階に面する歩行者デッキです。ヒカリエデッキを経由することで、渋谷駅から宮益坂上までスムーズに移動できるようになります。
ヒカリエデッキは渋谷駅東西をつなぐ歩行者動線「スカイウェイ」の一部として先行してオープンするもので、将来的にはヒカリエデッキから、渋谷スクランブルスクエアの歩行者デッキと渋谷マークシティを経由することで、宮益坂上と道玄坂上を一度も地上に降りることなく移動できるようになります。
また、ヒカリエデッキは歩行者デッキとしての使用に限らず、キッチンカーの出店やイベントスペースとしての活用、ムービングライトによる光と音の演出により賑わいを創出します。加えて、季節を感じられる植栽やベンチなどを整備し、まちに開かれた憩いの場としての機能も果たします。
さらに2021年秋頃には渋谷ヒカリエの外壁を使用したアート展示を開始し、さまざまなアーティストによる作品が定期的に展開される予定です。

―ヒカリエデッキは渋谷駅東西をつなぐ歩行者動線「スカイウェイ」の一部として先行してオープンするとのことですが、ヒカリエデッキが先行オープンした経緯とは?

髙橋 渋谷ヒカリエの開発計画当初からデッキ設置計画はありましたが、ヒカリエデッキの真下を通る東京メトロ銀座線の駅舎移設工事など、渋谷駅周辺の再開発が徐々に進む中でこのタイミングのオープンとなりました。

 

|歩行者デッキとしての活用だけではなく、イベントスペースや商用撮影場所としての活用

―歩行者デッキとしてだけではなく、イベントスペースとしても活用されるようですね。

髙橋 はい。将来的にスカイウェイが全面開通すれば通行量が非常に多くなると思いますが、現時点では喧騒から離れた場所となる為、逆にそのような特徴を生かして、「実験的にイベントを実施してみたい!」など“渋谷の中でも落ち着いた場所でイベントに挑戦してみたい”要望をお持ちの方にご利用いただけたらと思っています。
また、商用撮影場所としても活用する予定です。最近まで渋谷ヒカリエには商用撮影のプランがなかったのですが、渋谷ストリームや渋谷キャストでも需要が高まっており、ヒカリエデッキでもニーズが増えることを見据え積極的に活用したいと考えています。

浜本 東急の施設だけではなく、渋谷パルコやミヤシタパークも積極的に商用撮影プランを用意していて、渋谷の街全体として商用撮影場所として需要が高まっています。新しい施設と工事中のエリアが共存している部分が渋谷の面白い特徴なので、そんな特徴を写真や映像として残していくことも目的としながらご利用頂きたいと思っています。

―イベントスペースの一般販売予定はあるのでしょうか。

髙橋 20224月から一般販売を予定していますが、まずは自主企画のイベント等を通して活用方法を模索したいと考えています。歩行者空間や銀座線直上のデッキという環境で様々な制限もありますが、今までの渋谷にはない空間を活かしたイベントにご利用頂きたいです。

|ユニークなイベント盛りだくさん。7/15~実施されるオープニングイベント。

―今後どのようなイベントを企画していますか?

髙橋 ヒカリエデッキのオープンを記念し、新型コロナウイルス感染防止対策をとった上で7/157/184日間、5つのイベントを実施します。
1つ目は「サイレント・ミュージック・ラウンジ」。会場にスピーカーを置かない代わりに参加者はヘッドホンを装着して、一杯飲んでいく感覚で音楽を聞いてもらい、少しの時間でもより多くの人に楽しんでほしいと思っています。
2つ目は「MAPP_YOUR_WORLD」。カナダのモントリオール発のプロジェクションマッピングのイベントで渋谷キャストや東急百貨店本店での開催実績があるイベントです。今回は初めてライブペインティングによるデジタルアートを壁面に投影するという内容になっています。
3つ目は、「渋谷rock‘n‘sByobu 坂編」。日本画修復を行うアーティストによって、宮益坂をはじめとする渋谷を代表する6つの〝坂の日本画を描いていただき、ワークショップ形式でその下絵に参加者が金箔を貼って屏風絵を完成させるイベントです。大人からお子さままで幅広く参加頂けます。
4つ目は「RENEW LIVEサックスカルテット」。デッキ上でサックスを使ったストリートライブを展開し、オープンを盛り上げます。
5つ目は「現代芸能 獅子と仁人 渋谷の舞」。現代獅子によるパフォーマンスを実施します。

浜本 「現代芸能 獅子と仁人 渋谷の舞」の施策は渋谷全体で行う施策なので、まさに〝ワンストップ渋谷“の賜物となるような施策です。渋谷キャスト、渋谷ストリーム、渋谷フクラスでも連動してパフォーマンスを行って頂きます。ちなみに、7/15のオープン日にはテープカットも実施しますよね、高橋さん。

髙橋 そうですね!約200mにもわたるヒカリエデッキの特徴とコロナ禍におけるソーシャルディスタンスの確保という観点から、ロングテープカットを実施します。渋谷ヒカリエ関係者や地元の代表者様10名に加え、一般の方の中から50組を募集し、合計60組でテープカットを実施します。
テープカットに参加できるという物珍しさからか、予想を上回る180名以上の応募がありました。
※各イベントの詳細は渋谷ヒカリエホームページにて

 

|人々の憩いの場、休憩スペースとしての活用。

―渋谷のコミュニティFM「渋谷のラジオ」のサテライトスタジオが入居するとのことですが、このサテライトスタジオにはどのような役割がありますか。

髙橋 現在のスタジオは渋谷川沿いに面しており、雨の被害を受けやすいことが想定されますが、万が一の水害時でも地域のコミュニティFMとして安全に情報発信ができる場所としてサテライトスタジオをヒカリエデッキに設置頂くこととなりました。番組の放送はもちろん、ヒカリエデッキでのイベント連動などで共に賑やかな場所にしていきたいです。

2021年秋以降のさまざまなアーティストによるアート展示も楽しみです。テーマはありますか。

髙橋 渋谷と言えば、スプレーアートのようなストリートアートを想像される方が多いかもしれませんが、渋谷の東側で表参道や青山との接続点らしく、いままでの渋谷にはなかったような洗練されたイメージの作品を展開していこうと思っています。

―今後ヒカリエデッキをどのような場所にしていきたいですか。

髙橋 お客様目線ではイベントに参加頂くことはもちろん、緑溢れるゆったりとした憩いの場として活用してほしいと思っています。商用撮影の実績を積み重ね、将来的には聖地巡礼的に訪れてくれる方がいると嬉しいです。

 

―人が多いイメージがある渋谷。そんな渋谷の「オアシス」として息抜きができる場所になりそうですね。
オープニングセレモニーはクローズドイベントとなりますが、5つのオープニングイベントについては参加無料なので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください!

浜本さん、髙橋さん貴重なお話ありがとうございました!

 

このコラムでは、これからもイベントレポートやインタビューなど、渋谷エリアの最新動向を発信していきます。
渋谷エリアのイベントスペースやユニークベニュー、駅・屋外広告についての情報はPLACEをご覧ください。


片平 葉奈 / Hana Katahira

20209月まで渋谷駅前のエリアマネジメント業務に携わっておりました。渋谷駅前の開発情報やエリアマネジメント、渋谷区をキーワードに記事を書いていきます。ちなみに渋谷で一番のお気に入りスポットはエリアマネジメントとは全く関係ありませんがネパール料理のカンティプール。(20201217日に閉店…泣)

渋谷の街活用について
相談する →

渋谷の街資源を柔軟に活用したベニューアレンジやプランニングなど、
お気軽にお問い合わせください。

PAGETOP