2021.05.18
#渋谷#イベント#ヒント#ロケーション
2021年3月15日~3月31日まで渋谷ファッションウイークが開催され、コンテンツのひとつであるスクランブル交差点を舞台としたランウェイショーのオンライン配信が話題を集めました。
今回は、街イベントとして開催されている渋谷ファッションウイークの取組みを背景と共にご紹介致します。
渋谷ファッションウイークは、渋谷という街を世界に開かれた観光拠点にしていく“国際文化観光都市・渋谷”構想のもと、2014年3月に初開催。以降、毎年春と秋に開催し、今春15回目となりました。これまで渋谷駅周辺の大型商業施設が中心となり、施設との垣根を超えて多彩なパートナーとともに渋谷ならではのカルチャー発信を展開してきました。
世界5大コレクションのひとつである東京コレクション「Rakuten Fashion Week TOKYO」と連携し、ファッション文化の発信を行っています。また2020年春からは、東京都の支援を受け経済産業省が後援する、国内最大級のファッション・アートイベント「東京クリエイティブサロン(TOKYO CREATIVE SALON)」に参画し、都内の渋谷以外のエリアとも連携する形でファッションやアートカルチャーの発信強化に努めています。
渋谷ファッションウイークの中で象徴的なコンテンツであるランウェイショーは、これまでSHIBUYA109脇の文化村通りにレッドカーペットを敷いての公道ランウェイや、金王八幡宮神社の境内、開業したての商業施設など、街イベントとして渋谷の様々なユニークな場所を舞台に開催されてきました。
なかでも、昨年2020年春に実施された工事中の渋谷駅西口地下施設での無観客・生配信ランウェイは、再開発が進む渋谷を象徴する渋谷ならではのユニークベニューを活用したランウェイとして記憶に新しいです。
渋谷ファッションウイーク2021春のコンセプトは「CROSS OVER」。
「世界が様変わりするなか、様々な ヒト・モノ・コトが行き交う渋谷が、変化する生活様式に合わせて、ファッション・アートの力によって乗り越え、その先へ進む」という想いを込め、渋谷の街の歩みを止めることなく、発信する方法をニューノーマルな生活様式に適用した形を模索しながらの開催に挑戦。
世界初となる渋谷スクランブル交差点でのランウェイショーを、感染拡大防止を配慮しオンライン配信にて展開しました。
日本が世界に誇るファッションブランド「KANSAI YAMAMOTO」のアーカイブコレクションに加えて、クリエイティブチームのデザイナー高谷健太が手掛けたニューコレクションを披露。ニューコレクションは「渋谷」をモチーフに制作された、ストーリー性溢れる特別なルックとなりました。アーティスト/ 俳優 MIYAVIをはじめ、ダンサーの森山開次、モデル Sachi / Fridayなど16名がモデルとして参加。モデルが同時にスクランブル交差点を行き交う様子は、様々なヒト・モノ・コトが交わる街・渋谷の世界観を体現しています。
街が持つユニークベニューの活用によって、オリジナリティが高まり、発信力強化に大きくつながった事例でした。進化を続ける渋谷ファッションウイークに今後も注目です。
このコラムでは、これからもイベントレポートやインタビューなど、渋谷エリアの最新動向を発信していきます。
渋谷エリアのイベントスペースやユニークベニュー、駅・屋外広告についての情報はPLACEをご覧ください。
https://eventvenues-shibuya.jp/jp/column/column200930/
https://tokyo-creativesalon.com/
岩八重 祥子 / Shoko Iwayae
1983年福岡県生まれ。広告営業、企画プランニング経験を経て企画開発本部ソリューションチームに配属。新規事業「ワンストップ渋谷」の立上げ、戦略に携わる。
渋谷の好きな場所は家系ラーメンの「侍」。現在はグルテンフリーに挑戦中のため大好きなラーメンを休止。
渋谷の街活用について
相談する →
渋谷の街資源を柔軟に活用したベニューアレンジやプランニングなど、
お気軽にお問い合わせください。