渋谷全体がメディアに!
新しい活用法を相談

COLUMN

2021.01.19

渋谷だからこそ実現!近未来の透過型サイネージ   日本コカ・コーラ×東急「渋谷ICONICビジョン」

#渋谷#ヒント#ロケーション#OOH

渋谷スクランブル交差点のランドマーク「QFRONTビル」の屋上に、2020年10月から新たなビジョンが設置されました。今回は、コカ・コーラが宙に浮かんでいるかのような映像が印象的な、新ビジョンについて探りました!

 

日本コカ・コーラの新ビジョンが渋谷に登場

渋谷といえば、スクランブル交差点を取り囲む数々の大型ビジョンが印象的。

天気予報のライブカメラなどでよく見る風景、という方も多いのではないでしょうか。

 

そんな交差点中央に位置するQ FRONTビルを見上げると…

ビル上部に今にも飛び出してきそうな映像が!

よく見ると、ちょっと浮いているような、透けているような…

周囲の大型ビジョンとは一味違った雰囲気です。

 

 

”渋谷ならでは”の未来的なOOHを目指して

このビジョンは、日本コカ・コーラ株式会社と東急株式会社が共同開発したメディアだそう。

早速、この屋外ビジョンの共同開発社である東急株式会社の西川さんにお話を伺いました。


東急株式会社 沿線生活創造事業部広告推進グループメディア・広告担当

西川修平さん


―このビジョンの名前を教えてください!

西川さん(以下敬称略) 「渋谷ICONIC(アイコニック)ビジョン」といいます。
スクランブル交差点正面に建つ「Q FRONTビル」の屋上部分に設置されていて、幅18メートル×高さ9.75メートル(175.5平方メートル)あります。日本コカ・コーラ株式会社と東急株式会社で共同開発しました。

―とても目立つ場所に設置されていますね。渋谷ICONICビジョンはどんな経緯で誕生したのでしょうか?

西川 発端は20178月、米・ニューヨークのタイムズスクエアに登場した3Dロボティクス技術を活用したOOHメディア(屋外広告)*です。
表面が変幻自在に動くOOHなのですが、「ニューヨークを超えるシンボリックなOOHを、再開発が進む渋谷のランドマークになるよう、2020年に向けて開発しよう」ということが、プロジェクトの始まりです。設置するメディアはニューヨークのものを踏襲するのではなく、渋谷ならではのものがいいと考えました。そこでSF映画の劇中で描かれているような、立体的で浮遊感のある未来的なOOHの実現を目指して開発を重ねていきました。

*高解像度LEDキューブ1,760個を使用した、高さ約20メートル×幅約13メートルの屋外広告。全てのLEDキューブが独立・伸縮する仕組みになっており、図形を作ったり、ウェーブを起こしたりする動きを実現している。

―『ブレードランナー』や『攻殻機動隊』に出てくるような、いわゆるサイバーパンクの世界観ですね。

西川 はい。再現するために、ありとあらゆる機材や技術を検討しました。そもそも屋外かつ高所の壁面に透過サイネージを設置している事例が国内にはなかったので、強度、透過率など、あらゆる面から検討し、現在の渋谷ICONICビジョンの形になりました。夜間は奥行きを感じやすくなるようサイネージ裏側に見えている鉄骨部分をあえて照らす演出もしています。

―デジタルの世界から飛び出してきたかのような浮遊感は、細かい工夫を積み重ねて生まれたものだったのですね。

 

 

渋谷は「突出したブランド力を持つ街」

―このビジョンは、日本コカ・コーラ㈱が東急㈱と共同開発したとのことですが、企業から見た「渋谷」はどのように捉えられていると感じますか?

西川 「渋谷ICONICビジョン」のように特別な広告媒体を設置することができたのは、設置場所が「渋谷のスクランブル交差点」であるから、という要素が大きく作用していると思います。
一般的に企業様が広告媒体の開発費用を捻出するには、設置場所の注目度や通行者数ももちろん大事なのですが、それ以上に「その場所に掲出している」という場所のブランド力がかなり重要なファクターになると考えています。渋谷は世界有数の情報発信の拠点として現在も進化を続けていて、ブランド力は世間からも高く評価されています。またスクランブル交差点も国内外数々の映画にも登場するスポットとして知られています。
そんな突出したブランド力を持つ渋谷だからこそ、企業様側から「スクランブル交差点をジャックしてみたい」「この場所を使って新しい取り組みをしたい」「費用面で多少リスクがあったとしてもチャレンジしてみたい」といった嬉しいお声がけをいただいたり、最近では東京以外にも各地方の行政、企業・メーカー様から「渋谷にだけはぜひ広告を掲出したい」と相談をいただいたりすることが増えてきています。渋谷という街を活用してひとつずつチャレンジを重ねた結果、話題を呼びユニークな取り組みが集まりやすくなり、より注目が集まるという好循環が生まれていますね。

 

―渋谷エリアについて、西川さんは今後どのような街にしていきたいですか?

西川 これまでのように新しい取り組みにチャレンジし続けることで、「渋谷だから実現できる」「渋谷だから実現したい」というみなさんの思いがどんどん集まっていく、唯一無二な街にしていきたいです。

 

―今後も続々と生みだされていくであろう、国内外企業による渋谷の街を活用したブランディング事例。更なるユニークな展開が楽しみです。
西川さん、ありがとうございました!

 

当社が提供するサービス「ONE-STOP! SHIBUYA(ワンストップ渋谷)」では、媒体・空間・エリア事業者など様々な形でプロモーションを実現する渋谷の街のリソース情報を集約。それらをシームレスにつなぎ、独自性ある展開をサポートいたします。
サービスの概要についてはABOUTをご覧ください。

関連記事

渋谷駅周辺のメディア・空間を活用したイベントが開催されました(2022.03.08)

大きく変化する街「渋谷」で新たな挑戦。フランス食の連動イベント「渋谷フレンチフェスティバル2021」


磯野 絵璃奈/Erina Isono

コーヒー党の旅好き。広告媒体開発・イベント企画経験を経て、2019年まで渋谷駅周辺再開発(主に地下工事)の広報担当を務める。担当ジャンルは再開発工事関連。

渋谷のイチオシスポットは、夕暮れ時の「渋谷二丁目交差点」。再開発中のビルが折り重なる隠れたビューポイント!すぐ近くの「コーヒーハウスニシヤ」のコーヒーも絶品です。

渋谷の街活用について
相談する →

渋谷の街資源を柔軟に活用したベニューアレンジやプランニングなど、
お気軽にお問い合わせください。

PAGETOP