渋谷全体がメディアに!
新しい活用法を相談

COLUMN

2020.11.27

渋谷駅ハチ公前広場「青ガエル」跡地に新たな観光案内所が完成。「SHIBU HACHI BOX」に行ってみた!

#渋谷#ロケーション#ニュース

「青ガエル」の愛称で親しまれた東急 5000 系車両モニュメントの跡地に、新たな観光案内施設 「SHIBU HACHI BOX」が2020 10 1 日にオープン。最新技術を活用した観光案内を体験できるとのことで、COLUMN編集部が、実際に行ってみました!

 

|NTTドコモスペースで未来の観光案内を体験。

まず入り口左手、(株)NTTドコモが運営している、「NTTドコモ PRスペース」。
ここでは「近未来」の演出として、XRを活用した観光案内を行っています。
ヘッドセットを着用すると、仮想空間が広がります。そこではデジタルなMAPや画像、3Dのオブジェクトを使ったアバターによる観光案内を受けることができました。

3Dオブジェクトイメージ

↑3Dオブジェクトイメージ

↑検温、消毒をしっかり行って体験!

 

XRの魅力を楽しみながら渋谷の魅力を知ってもらいたい

このスペースの企画、運営を担当されている(株)NTTドコモ スマートライフビジネス本部 海田さん、中村さん(以下、敬称略)にお話を伺いました。

―この場所で活用しているXRについて詳しく教えてください

海田 「XR」とは、仮想世界に没入する「VR」、仮想世界と現実世界を重ね合わせる「AR」、仮想世界と現実世界を融合する「MR」といった先端技術の総称ですが、SHIBU HACHI BOXで用いているのは「MRMixed Reality)」技術です。
お客さまがXRデバイス「Magic Leap 1」を装着すると、目の前の風景が観光案内所をイメージした仮想空間に一変します。その空間に、遠隔にいる観光案内スタッフがアバターとなり登場いたします。観光案内スタッフはお客さまとのリアルタイムなコミュニケーションを取りながら、渋谷についての観光案内をしています。観光案内の中では、3Dオブジェクトで作られた渋谷のお土産をお見せするなど、XRならではの仕掛けをちりばめております。
ご体験いただいたお客様からは、「楽しい」「未来を感じる」と、嬉しいお声をいただいております。

Magic Leap 1

↑Magic Leap 1

 

―渋谷でXRを活用した観光案内を行う狙いとは?

海田 「SHIBU HACHI BOX」を訪れたお客さまに、XRの魅力を楽しみながら渋谷の魅力を知ってもらいたい」との思いで観光案内を実施しております。お客さまに観光案内を提供するのであれば、ドコモだからこそできるものを提供したい。そこで、ドコモが力を入れているXR技術を用いたコンテンツを提供することで、わくわくするような新しい観光案内をお客さまに提供できるのではないかと考えております。

―「SHIBU HACHI BOX」で今後どのようなことを行っていきたいですか

海田・中村 XRの魅力を楽しんでいただきつつ、渋谷の魅力発信や回遊促進などにつながるXRコンテンツの実施を検討しております。また、その他の取組みとしては、渋谷のおトクなお買い物情報として、dポイントを利用できる渋谷のお店のご案内や、待ち合わせ時間にも楽しんでもらえるような映像配信サービスのご案内も実施して参ります。ドコモのサービスを活用して、より渋谷で素敵な時間を過ごしていただけるよう取り組んで参りたいと思います。
※「MAGIC LEAP 1」は、Magic Leap, Inc.の商標です。

 

仮想空間上で観光案内をしてくれたアバターは、遠隔にいるスタッフさんだったのですね!
まさに、withコロナ時代の観光案内に沿った取り組みです。非接触型でありながら双方向のコミュニケーションを取れるのは、利用者にとっても親しみやすいかと思います。
また、今後はdポイントを利用できる渋谷のお店のご案内があるなど、観光客だけではなく、日常的に渋谷を利用する方にとっても便利なスペースとなりそうですね。

 

|渋谷駅ハチ公前広場観光案内所
次世代型コミュニケーションを提供

続いて中央にある観光案内所にお邪魔します。
この観光案内所は、以前この場所にあった「渋谷ハチ公広場青ガエル観光案内所」が装いを新たにリニューアルしたものだそう。
スタッフによる観光案内はもちろんのこと、なんとタッチパネル式サイネージによる対面コミュニケーション型アバターソリューション「AvaTalk」が導入され、アバターと会話を楽しみながら様々な渋谷の情報を受け取ることができるそう!

COLUMN編集部も、実際に「Avatalk」を体験してみました。
渋谷でおすすめの場所をアバターの「シブヤハナコさん」に聞いてみると

「ん~そうだなあ…渋谷SKYかな!」

と渋谷SKYの写真を見せてくれました。
このようにラフに会話ができるので、観光以外でも「とりあえず渋谷に来てみたけど何をしたらよいかわからない…」という人でも気軽に観光案内所を利用することができますね。

↑電話をかける感覚でお話できます♪

また、東京観光の行先に迷ったときに使えるサービスがもうひとつ。
NYブロードウェイ発祥のディスカウントチケットストア「tkts」では、渋谷以外にも東京都内各エリアのチケットを取り扱っているので、お得に東京のエンタテイメントを体験できます。

 

ハチ公広場は渋谷の象徴的な玄関口

この観光案内所を運営する一般財団法人渋谷区観光協会太田さん(以下、敬称略)にお話を伺いました。

―ハチ公広場とは観光協会にとってどのような場所ですか。
太田 渋谷スクランブル交差点と同様に、世界的な注目スポットであるハチ公広場は、忠犬ハチ公銅像がある場であり、渋谷の象徴的な玄関口と考えています。

―「SHIBU HACHI BOX」は利用者にとってどのような場所にしたいですか。

太田 観光案内機能とまちの情報発信機能を備えた新たな観光情報発信拠点として、地域イベント・グルメ・ショッピング・宿泊情報など最先端の技術を通じて、より多くの国内外の観光客に楽しんでいただける新しい渋谷の観光案内所にしていきたいと思っています。

―コロナ禍での観光案内の在り方についてはどのように考えていらっしゃいますか。

太田 海外からの来街者数はまだまだ少ないのが現状ですが、非接触が推奨されるコロナの時代に合わせて、「AvaTalk」という対面コミュニケーション型アバターソリューション(非接触型観光案内)を導入しました。
渋谷は先端性、多様性、寛容性のある街です。
今後もコロナ対応を踏まえ、遊びゴコロを持ちながら、安心・安全面でも最先端の観光案内サービスを提供していきたいと考えています。

渋谷といえば「ハチ公」。そんな場所に観光案内やまちの情報を受け取ることができるなんて便利ですよね。
渋谷らしく多様な来街者に合わせたサービスに今後も期待です。

 

|東急・東急不動産スペース
デジタルアートでアップデートする渋谷を表現

最後は入口右手、東急・東急不動産スペースへ。
ここでは再開発の情報や、リアルタイムカメラと連動し「アップデートする渋谷」をモチーフとしたデジタルアートを放映しています。

数分おきにデジタルアートは変動するので、ハチ公広場で待ち合わせをしているときにも飽きずに渋谷の街に関する情報を収集することができます。
また、デジタルアートをよく見てみるとハチ公前広場にいる人たちの様子が映し出されたり、「渋谷」に関するツイートが流れており、来街者や渋谷に関心のある人々がこのアートを作り上げているのですね。

 

工事中の不便を少しでも解消するまちの情報発信

このスペースを運営する東急(株)の武藤さん、東急不動産(株)の横山さん(以下、敬称略)のお二人にお話を伺いました。

―東急(株)と東急不動産(株)が共同で渋谷のまちの情報発信を行う狙いとは?

武藤 渋谷では駅前を中心に100年に一度と言われる大規模な再開発が行われています。
昨年度、渋谷スクランブルスクエアや渋谷フクラス、渋谷パルコなど大規模施設が開業を迎えましたが、開発はまだまだ続いていく予定です。
東急・東急不動産ともにまだ長い開発が続く中、工事に伴いどうしても来街者の方にご不便をおかけしてしまう部分があるかと思います。そのような中で、まちがどう変わっていくのかを工事中も発信することによって、まちの魅力を失わないように、さらには、まちの開発や将来に興味を持ってもらうために情報を発信しています。

横山 2023年度竣工予定の桜丘口地区の再開発も控えています。
再開発に携わる東急・東急不動産としては、開業してからだけではなく、工事期間中も含めて、渋谷の再開発でどのようなことが行なわれているかを来街者の方に伝えることもとても重要だと考えており、浸水対策の東口地下広場や、国道デッキの架け替えなど工事の様子、また工事に限らず、渋谷の街では地元の方々が渋谷の街のために活動していることもたくさんあるので、そういった街の情報もぜひ渋谷に来られた方にも知ってほしいと思っています。

―観光案内とまちの情報発信の違いを教えてください。
武藤 観光案内は主に「今の渋谷」の紹介や道案内をするのに対して、まちの情報発信は「今」に加えて、過去や未来の渋谷を紹介しています。
開発によって変わる渋谷の昔と将来の姿に興味を持ってもらうべくデジタルアートとして表現した動画の放映を行っており、その中の一部では、カメラで撮影した来街者をビジュアル化して放映しています。その意図は、ファッションなど「渋谷ならではの文化」は人によって生まれるものであり、渋谷のまちを創るのはハードだけではなくそこに集う人も大切な要素と考えているためです。

横山 渋谷の街にはたくさんの観光スポットがありますが、観光スポットや遊びに行く場所にはならないけれど、渋谷の街のために行われている再開発によるまちの整備や、地元の方々による街を盛り上げる活動などもたくさんあるかと思います。渋谷の街には、商業広告やPRはあふれていますが、まちの情報は、目にする機会も少ないかと思います。
渋谷の街を支えることも来街者の方に伝わればいいなと思います。

―「SHIBU HACHI BOX」は利用者にとってどのような場所になってほしいですか。
武藤 今の渋谷はもちろん、過去、未来の渋谷にも興味や期待感を持ってもらい、これからも渋谷にきて楽しんでもらいたい。
発信する情報はもちろん、デジタルアートも開発によって変化していくので、SHIBU HACHI BOXにも一度限りではなく足を運んでもらい、まちを回遊するきっかけにとなるような場所にしていきたいです。

横山 渋谷の中心地であるハチ公広場にある観光案内所なので、世界に発信する観光案内所であってほしいと思っています。そのため、どこにでもあるような観光案内所ではなく、新しい形の観光案内を提案する場所であればと思います。
また、SHIBU HACHI BOXの前にあったアオガエルのように、渋谷を訪れる方々に愛されるような場所になってほしいと思います。

―たしかに、渋谷はずっと工事をしているイメージをお持ちの方はたくさんいらっしゃるかと思います。ですが、まちが将来「こんなにきれいで便利になる!」と想像できれば期待も膨らみますよね。今の渋谷がどう変化するのかこのスペースでたくさんの情報をピックアップして、未来の渋谷にわくわくしましょう!

 

以上、第二回は渋谷駅新観光案内所「SHIBU HACHI BOX」について紹介しました。

渋谷のまちを作る東急(株)・東急不動産(株)、まちの力をコンテンツでさらに盛り上げる(株)NTTドコモ、そして情報を利用者に提供する(一社)観光協会が協力して運営するこの施設。忠犬ハチ公像と並んで新たな渋谷駅のアイコンになること間違いなしですね。

当社が提供するサービス「ONE-STOP! SHIBUYA(ワンストップ渋谷)」では、媒体・空間・エリア事業者など様々な形でプロモーションを実現する渋谷の街のリソース情報を集約。それらをシームレスにつなぎ、独自性ある展開をサポートいたします。

サービスの概要についてはABOUTをご覧ください。


▽「SHIBU HACHI BOX」 施設全体概要

事業主体  一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメント
運営会社  一般財団法人渋谷区観光協会、株式会社NTTドコモ、東急株式会社・東急不動産株式会社
所 在 地    東京都渋谷区道玄坂二丁目1番
サービス  観光情報案内、まちの情報発信、エンタメ体験型コンテンツ、フリーWi-FiSHIBUYA Wi-Wi-Fiplay shibuya Wi-Fi
営業時間  10:0020:00
開  業  2020101

▽関連情報URL

渋谷駅前エリアマネジメント公式HP https://shibuyaplusfun.com/
NTTドコモ「SHIBU HACHI BOX」公式HP https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/docomo-shb/


 

片平 葉奈 / Hana Katahira

20209月まで渋谷駅前のエリアマネジメント業務に携わっておりました。渋谷駅前の開発情報やエリアマネジメント、渋谷区をキーワードに記事を書いていきます。ちなみに渋谷で一番のお気に入りスポットはエリアマネジメントとは全く関係ありませんがネパール料理のカンティプール。(20201217日に閉店…泣)

渋谷の街活用について
相談する →

渋谷の街資源を柔軟に活用したベニューアレンジやプランニングなど、
お気軽にお問い合わせください。

PAGETOP